Azure Virtual Desktopとは、Microsoftが提供するクラウドベースのデスクトップ仮想化サービスです。このサービスを利用すると、Azure上にWindows 11などの仮想デスクトップを作成し、インターネット経由でアクセスすることができます。Azure Virtual Desktopのメリットは、以下のようなものがあります。
- セキュリティ:Azureのセキュリティ機能やポリシーを利用して、仮想デスクトップのデータやアクセスを保護できます。
- スケーラビリティ:需要に応じて、仮想デスクトップの数や性能を柔軟に変更できます。
- コスト:従量課金制なので、必要な分だけ支払うことができます。また、Windows 11 Enterpriseのライセンス料も含まれています。
- 管理性:AzureポータルやPowerShellなどのツールを使って、仮想デスクトップの作成や設定や監視を簡単に行えます。
- 互換性:Windowsだけでなく、LinuxやmacOSなどの異なるOSやデバイスからも接続できます。また、Microsoft 365やAzure Active Directoryなどのサービスとも連携できます。
Azure Virtual Desktopのユースケースは、以下のようなものがあります。
- リモートワーク:社員やパートナーが自宅や外出先からでも、安全かつ快適に仮想デスクトップにアクセスして業務を行えます。
- デジタルトランスフォーメーション:既存のレガシーアプリケーションやデータをそのままAzure上に移行して、最新のテクノロジーやサービスと組み合わせて活用できます。
- エンタープライズアプリケーション:高いパフォーマンスやセキュリティが求められるアプリケーションをAzure上に展開して、グローバルに提供できます。
Azure Virtual DesktopとAmazon WorkSpacesとの違いは、以下のようなものがあります。
- プラットフォーム:Azure Virtual DesktopはAzure上で動作するため、Azureの機能やサービスとシームレスに連携できます。Amazon WorkSpacesはAWS上で動作するため、AWSの機能やサービスとシームレスに連携できます。
- ライセンス:Azure Virtual DesktopはWindows 11 Enterpriseのライセンス料が含まれています。Amazon WorkSpacesはWindows 11 Enterpriseのライセンス料が別途必要です。
- カスタマイズ:Azure Virtual Desktopはカスタムイメージやカスタムスクリプトを使って、仮想デスクトップの設定や構成を自由に変更できます。Amazon WorkSpacesはカスタムイメージやカスタムバンドルを使って、仮想デスクトップの設定や構成を自由に変更できます。
- セッションホスト:Azure Virtual DesktopはWindows Server 2019などのマルチセッションOSをサポートしています。Amazon WorkSpacesはWindows Server 2016などのマルチセッションOSをサポートしています。
Azure Virtual Desktopの価格は?
Azure Virtual Desktopの価格は、以下の2つの要素に分かれています。
- ユーザーのアクセス権限:対象となるWindowsやMicrosoft 365のライセンスを持っている場合は追加料金はかかりませんが、外部ユーザーに対してはユーザー単位の月額料金が発生します。
- Azureインフラストラクチャのコスト:仮想デスクトップをホストするために必要なAzureのサービス(仮想マシン、ストレージ、ネットワークなど)については使用量に応じて課金されます。
具体的な料金例を見てみましょう。
- 仮想デスクトップタイプ:Windows 11 Enterprise シングルセッション
- ユーザー数:10人
- 同時接続数:5人
- 仮想マシンサイズ:Standard_D2s_v3(2 vCPU, 8 GB メモリ)
- 仮想マシン稼働時間:1日8時間
- ストレージタイプ:Premium SSD
- ストレージ容量:128 GB
- ネットワーク帯域幅:10 GB/月
この場合、以下のような料金がかかります(2024年1月時点、日本円換算)。
- ユーザーのアクセス権限:0円(対象となるMicrosoft 365 E3ライセンスを持っていると仮定)
- Azureインフラストラクチャのコスト:
- 仮想マシン:約9,000円/月(従量課金制)
- ストレージ:約1,000円/月
- ネットワーク:約100円/月
- 合計:約10,100円/月
もちろん、仮想マシンのサイズや稼働時間、ストレージの容量やタイプ、ネットワークの帯域幅などによって料金は変わります。また、コンピューティング用のAzure節約プランや予約などを利用すれば、さらに割引が受けられます。詳しくは Azure Virtual Desktop の価格 をご覧ください。
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